
第30回「ウグイスカグラ《 スイカズラ科

スイカズラ科であるからウグイスカズラと読んでしまいそうだが、????カグラである。
漢字表記は鴬神楽なので、このように書けば間違えることはない。
春になると先を争うようにして咲いてくれるので、この花が咲くとホッとする。
冬の間でも椊物を訪ねる山行の仕事をしている。
もちろん花は咲いていないので葉っぱを見たり、あまり得意でないシダ椊物を見たり、幹を見て樹木の吊前を当てて貰ったり、はたまた冬芽を見たり、葉痕(散った後枝に残される葉の付いていた痕跡)を見たりと地味でオタッキーな解説を繰り返す、苦労の多い季節だ。
このウグイスカグラ、葉の散った後の枝に台座(棚)のようなものが(四つ)枝を取り巻いて残る。
見方によってはとても可愛らしい。
何もないと思われる枯野でかなり目立つ存在なので立ち止まって「さて、何の木でしょう《と質問する。
皆さんあまりご存じ無い。
こうして乏しい知識のなかでなんとか面目を保つことが出来る、冬の間のぼくの仕事を助けてくれる有り難い見方だ。
ホッする。と書いたのはこのジミ?な季節からいよいよ解放されるから。
ウグイスカグラが咲き始めれば後は次から次へと花が咲く。
春本番。
P-MAC 野外教育センター 石井英行
公開日 2008年3月21日
公開日 2008年3月21日










